本なんて読まなくたっていいのだけれど、
幅 允孝 (著)
登録情報
単行本(ソフトカバー): 336ページ
出版社: 晶文社 (2014/12/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4794968582
ISBN-13: 978-4794968586
発売日: 2014/12/16
商品パッケージの寸法: 18.8 x 2 x 12.8 cm
内容紹介
本というメディアの力を信じ、本と人が出会うための環境づくりを生業とする幅允孝さん。
デパート、カフェ、企業ライブラリー、
はたまた病院にまで、好奇心くすぐる本棚をつくってきた。
漫画、写真集、文学、料理……
あらゆるジャンルの本を読み、どうやって人に勧めようかと考えている。
図書館のなかにテーマ別の図書館をつくってみよう。
ミュージシャン顔負け、朗読の野外フェスを開催。
認知症患者が手に取る本は?
地方の温泉街を文学の町として復活!?
幅允孝の挑戦は今日も続く。待望のエッセイ集。
(Amazonより
ブックディレクターという仕事があるとはじめて知った。
乱暴な説明だがデパート、カフェなどに本棚をつくる仕事である。
本棚自体ををつくる、のではなくその中身
本のセレクトをするいという意味です念のため。
そんな仕事をしている著者の日々が書かれたエッセイである。
今は、「本がすき」という人も、あまり読んでないという人も
「お薦めの本を紹介してほしい」という人が増えてるらしい。
非日常の入り口となる本を自分で捜すには限界がある。
読みたい本も気分や場所によって変化する。
その場所で少しでもリラックスしてほしい。発見してほしい。
そんな時著者のつくった本棚がそばにあったら。
ハッとしたのが認知症患者向けにつくった本棚のエピソード。
写真集を中心にしたセレクトで、絵や写真ならば認知障害があっても楽しめるという配慮。
かつ軽くて取り出しやすいもの。重いものだと手に取りにくくなるのだそう。
これはその病院の医師とのやり取りで気づいたのだという。
また介護が長引きつかれている家族に向けての本もおいてあるという心遣いも。
温泉街の人たちとつくった手ぬぐいという形式の本をつくるまでのエピソードも興味深い。
長く温泉も本も愛されるには?温泉と本というちょっと変わったふたつを結びつける方法に
思わずいってみたいな、読みたいなと思わせられた。
本が好きで、本というものを信じてるからこそできる仕事なのかもしれない。
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