上野先生、勝手に死なれちゃ困ります　僕らの介護不安に答えてください 
上野千鶴子  古市憲寿  

新書: 254ページ
出版社: 光文社 (2011/10/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4334036473
ISBN-13: 978-4334036478
発売日： 2011/10/18
商品パッケージの寸法:  17 x 10.6 x 1.6 cm

出版社/著者からの内容紹介

◎ 内 容
ベストセラー『おひとりさまの老後』を残して、
この春、東大を退職した上野千鶴子・東大元教授。
帯の名文句「これで安心して死ねるかしら」に対して、
残された教え子・古市憲寿が待ったをかける。
親の老いや介護に不安を覚え始めた若者世代は、
いくら親が勝手に死ねると思っていても、
いざとなったら関与せずにはすまない。
さらに、少子高齢化社会で、団塊世代による負の遺産を
手渡されると感じている子世代の先行きは、この上なく不透明。
だとすれば、僕たちが今からできる心構えを、教えてほしい......と。
これに対し、「あなたたちの不安を分節しましょう。
それは親世代の介護の不安なの？
それとも自分たち世代の将来の不安なの？」
と切り返す上野。
話は介護の実際的な問題へのアドバイスから、親子関係の分析、
世代間格差の問題、共同体や運動の可能性...etc.へと突き進む。
30歳以上歳の離れた2人の社会学者の対話をきっかけに、
若者の将来、この国の「老後」を考える試み。

◎ 目 次

上野先生、勝手に死なないでください！(古市から上野先生への手紙)
この本の読み方(古市憲寿)
第1章 何が不安なのか、わからない、という不安
第2章 介護という未知のゾーンへの不安
第3章 介護保険って何？
第4章 それより自分たちのこれからのほうが不安だった
第5章 少子化で先細りという不安
第6章 若者に不安がない、という不安
第7章 不安を見つめ、弱さを認めることからはじまる
古市くんへ(あとがきに代えて 上野からの返信)







介護ヘルパーの資格を取ったころから
老いという現象にとても興味があります。
そもそも、セックスとか生殖系に興味があって
母体のなかで胎児はどのように成長するか
妊娠中に飲酒した場合どのような影響があるか
そういうことにがぶりつきでした。
エロロの先に生殖があって、その対極って老い？、
老いとはなんだろう？
そんなことを思いながらそういう本を読んだり
介護関連の資格の勉強などしています。

そんな中、父親が病気を患いました。
手術もしました。
ものすごく不安になりました。
自分がいままで勉強してきたことの
百分の一くらいしか役に立ちません。
当事者になるとまず落ち着いて物事を見にくい。
それがこんなにも物事を進みにくくするのか。
でも
この漠然とした不安はいったいなんだ！？

はい！
書いてありました。
第一章、第二章を読んで
「これか！！」という、思わず声に出してしまったくらい納得。
漠然とした不安もなんも
実父が死に至る病ですよって宣告されて不安にならん人はいないですが
やっぱり学問的にどうであれ
親に死なれてうひゃっほう！な子供はいないのです。
（たとえいい思い出が少なくてもね）
そして本人や、私たちがなんとなく思ってる
「ゆくゆくちょーっとでいいからおうちとか土地とかもらえねえかなあ」
はい！
もらえません！！（よほどの急死じゃない限りね）
その理由も本書で。
（「ちょっと待て、そんなこと思ってるのか？」かもですが
私の実家地域だと、子供や孫に自分の財産譲る文化はいまだ存在してます。
ただしその権利は本家の長男のみという暗黙のルールです。
現在の民法は通用しません）

介護保険について。
私たち団塊ジュニア世代におこりうるであろう老後。
少子化問題について。
じゃあ、どうしようか？
多岐にわたる話題について
文化系トークラジオLifeや、日本のジレンマで有名な古市くんと
実は私よくわかってないので今更よくわかんないっていいにくいんですすみません・・・
な上野千鶴子さんが
ばっさりとトーク形式で書かれています。
いやーほんといい本です。
介護ってなんぞ？
親が寝たきりになったらどうしよう・・・と思ってる人にも大プーッシュ！
いいから不安なら読んどけよ！です。
２０１１年の本なので若干変わった部分もありますが
基本的な部分は変わってませんので
保険的な意味合いでもお勧めです。

あ、
介護は嫁が娘がやればいいじゃん？って古いですからね
今は息子が率先してやってますので。
知ってるのと、知らないのじゃ違うからねー！