アイヌ民族もんよう集―刺しゅうの刺し方・裁ち方の世界
小川 早苗 (著)
登録情報
大型本: 104ページ
出版社: かりん舎 (2010/06)
ISBN-10: 4902591111
ISBN-13: 978-4902591118
発売日: 2010/06
商品パッケージの寸法: 29.4 x 20.6 x 1.2 cm
(Amazonより
北海道に住むことになった時言われたのが
日本全国から人が集まった地だからきっと住みやすいよ
とのことでした。
それでも育った場所とあまりに違った文化に、住み始めて数年は悶々と暮らしていました。
「馴染めないなら、この土地の文化を調べてみよう」
そしてアイヌ文化の本も手に取るようになりました。
この本はアイヌ民族が着ていた服や小物への刺繍の方法を写真でわかりやすく説明した本です。
カラーなのでわかりやすく、木の皮からつくる昔ながらの服の製法もあるので
非常に価値のある本だと思います。
筆者の思いを書いたコラムも5つあります。
アイヌの言葉も混じっている独特の文章なので読みにくいかもしれません。
でもここからアイヌの言葉をなくしてしまったら彼女の言葉ではなくなってしまうのです。
「(著者の曾祖母である)ウポポアンはとても服をつくるのが上手で、
ご近所からも頼まれるほどだった。
各家庭刺繍の紋様が違っており、母方の紋様を女の子は受け継ぐのだよと
教えてくれたのはお母さんでした。
お母さんになったら娘に、嫁ぐときに身に着けるもの、
その娘の死に装束を含めて6枚も服をつくらなければならないんだよ。」
過酷な自然のなかで暮らし、夫や子供たちの着物に紋様を刺す。
伝統の紋様のなかにも、そのころの流行りの柄も取り入れていったそうです。
日々の生活のなか、歴史を伝えながらあたらしいものも取り入れる。
意外なアイヌ民族の一面もみえる本です。
読んだ目的はもちろん
「アイヌの紋様かっこいいから覚えたいなー」でしたが
案の定挫折しました・・・
でも他の本とは違って時代時代の紋様だったり
地域別の紋様だったりとバリエーションが豊かで
以前某所の資料館の特別展示のものと同じくらい貴重なものが多いのです。
図書館ですと北海道以外には置いてない可能性もありますが
もし書店などで見かけたらページをめくっていただきたいです。
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