ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体
原田 曜平   (著)

登録情報

新書: 220ページ
出版社: 幻冬舎 (2014/1/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 434498336X
ISBN-13: 978-4344983366
発売日： 2014/1/30
商品パッケージの寸法:  17.2 x 10.8 x 1.8 cm

内容（「BOOK」データベースより）

「若者がモノを買わない」時代、唯一旺盛な消費欲を示しているのがヤンキー層だ。
だが、ヤンキーとはいっても鉄パイプ片手に暴れ回る不良文化は今は昔、
現在の主流はファッションも精神もマイルドな新ヤンキーである。
本書では密着取材とヒアリング調査により、「
悪羅悪羅系残存ヤンキー」
「ダラダラ系地元族」に分化した現代のマイルドヤンキー像を徹底解明。
「給料が上がっても絶対地元を離れたくない」
「家を建ててはじめて一人前」
「スポーツカーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、
今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊。

(amazonより



(ブームの去った今だからこそ！書くぜ！という勇気に自分で拍手を。)

結婚が決まった10数年前、家族に言われたのが
「新婚旅行、ディズニーランド行くんでしょう？」
いつ私がそんなこといったの！？とつっこみを入れたかったのですが
その後それは友人らにも言われ続けました。
新婚旅行にディズニーランド。
ハワイとかグアムならまだしも、なぜディズニーランド？
そこに何があるというんだ！新婚旅行だよ！？
みんなどうしてそこしか薦めないの？
と叫びたい気持ちを押し殺して、とりあえずあいまいに笑ってましたが。
ずっと理解できなかったのです。
ディズニーランドに、キティちゃん。ルイヴィトンなどのブランド財布にミニバン。
スエットかジャージ。茶髪に派手めのメイク。
地元にいてみんなこんな感じで、どうにもそれらが苦手で
そもそも同じ格好や同じアイテムを持つのが苦手なので
これらが苦手なのもその性格ゆえのことだと思ってました。
すみません。ほんと笑いましたし、同時になんだかほっとしました。
これ地元取材してますよね？って聞きたいくらいでした。
彼ら、彼女らからすれば私はものすごくつまらなく見えるでしょう。
実際遠方に嫁ぐことになった際に「地元を捨てた」とも言われました。
納得しました。
画一化すること。おなじ毎日に幸せを感じるということはしあわせなんだと思います。
ふつうの生活が一番なのは東日本大震災で私たちが学んだことのひとつでしょう。
マイルドヤンキーと呼ばれる、また呼ばれたひとたちはこの本を読んだ、読む人は少ないと思います。
だからこそ各販売店や食品会社の人たちはうまく利用したほうがいいと感じました。
もう使ってるとは思いますが。
以前SNSで見た「オタクが作って、ヤンキーが消費する」
これが日本なのかもしれません。
悪いひとたちではないのは確かです。


とここまで書いて読み返してふと思ったのが。
彼らの親世代の思考がそのまま彼らにシフトしてるのではないか？ということ。
私の親は現在66歳で、結婚が決まった時に「ディズニーランドに新婚旅行にいけ」
「子供まだか」「車買うなら子供が生まれた時のことも考えてワンボックスにしとけよ」
「家を建てて一人前」「地元だいじに」
延々とそして今も言われてることです。
私はあまのじゃくなので「なんでそうしないといけないの？」「理由は？」と問い
親は「みんなそうだから」と返答。
親がそれを正しいと、みんなそうだからと子供に教えていけば
その子供だってそれが正しい、正しい＝幸せとなっても当然ではないでしょうか？
たぶん論じられたことだとは思いますが。
その生き方が悪いとは言いませんが、その生き方が窮屈でしんどい人がいる。
そのことに彼らは気づけない、気づかない、理解しないのがこれまた辛くもあります。
「自分はこういう生き方考え方だけれど、それがしんどい人もいる」
というのがもう少しわかってくれたら、ちょっとはお互いわかりあえるのではないでしょうか。