クマムシ博士の「最強生物」学講座: 私が愛した生きものたち
堀川 大樹 (著)
登録情報
単行本: 190ページ
出版社: 新潮社 (2013/9/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4103347112
ISBN-13: 978-4103347118
発売日: 2013/9/18
商品パッケージの寸法: 19 x 13 x 2 cm
内容(「BOOK」データベースより)
こんな最強、見たことない!ヒトの致死量の放射線に耐えるクマムシ、
不老不死の怪物、宿主をゾンビにするパラサイト、う
んこになっても死なないカタツムリ…地上最強はどいつだ!?
(Amazonより
クマムシさんというキャラクターがいます。
(お笑いにもそんな名前の方がいらっしゃるそうですが、そちらは明るくないのです)
茶色で足が4本。まるいめ。
カピバラさんに似て・・・なくもない?
電子の海で見かけてサイトをみて。
ほほう、じゃあ本当の姿はどのようなものかしら?と検索して、即ブラウザを閉じました。
かわいくないじゃん!ムリムリムリムリ!
これが最強生物クマムシさんとの出会いです。
クマムシさんごめんね。
ビジュアルがアレでもどんな生体かわかれば案外かわいいかも?
という妙な好奇心によって手にしました。
一言で言うならば、著者がどれだけクマムシさんLOVE!!!かわかる本です。
そりゃキャラクターもつくるよね。
この本はそんなクマムシさんだけでなくほかの生物、しかもちょっと変わった
どう見ても「きもい」「かわいくない」ものも載っています。(いくつかアウトでした
しかし面白半分でかいてるわけではないのです。
たとえばシーエレガンス。
エレガンスにシーがついてれば、海に生きるなんかかっこいい生き物と思ったら大間違い!
センチュウのなかまです。にょろり。
そんなシーエレガンスは生物研究で扱われるモデル生物として有名です。
体長1mmと小さいながらも扱いやすく、
身体の構成から遺伝子のプロファイルまで調べつくされておりヒトと同様の遺伝子機能も持っています。
ということで宇宙ステーション内でシーエレガンスを遠隔自動培養しているそうです。
宇宙に長期滞在した時の影響を調べるためです。
12世代にわたる観察の結果、宇宙で育った個体は地上で暮らすシーエレガンスとなんら変わらないそうです。
得られたデータから人類の安全な惑星間移動に何が必要かの手掛かりになるそうです。
また著者は大好きなクマムシさんをキャラクター化していますが、これで得られたお金を自身の研究費にあてています。
ips細胞で有名な山中教授もかつてはマラソンすることによってお金をいただくというしくみで研究費にあてていたそうです。
(これについては山中教授の著者に書いてありますのでぜひ)
意外と知られてない研究のお財布事情についても書いてありますので、ここは是非とも読んでいただきたいです。
科研費もぎ取るの本当に大変なんだなあ…
たまにキモイ写真もありますが(感じ方は個人差があります)、すべて私たちの役に立っている生物ばかりですのでぜひとも。
クマムシさんのうた(科学未来館フルバージョン)
こんなうたもあったりします。
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