世界から猫が消えたなら
川村 元気 (著)
登録情報
単行本: 221ページ
出版社: マガジンハウス (2012/10/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4838725027
ISBN-13: 978-4838725021
発売日: 2012/10/25
商品パッケージの寸法: 13.2 x 1.9 x 19.5 cm
内容(「BOOK」データベースより)
僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。
僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。
(Amazonより
あと一週間の命です。
この世界からひとつ何かを消すかわりに一日命が伸びると言われたら?
ざっくりいうとこんな内容です。
命と引き換えに電話、映画、時計が消えていきます。
主人公はやさしい人だったのだと思います。
そしてキャベツ(ねこ)がいてよかった。
病気を告知された時、人はショックのほかに怒りや絶望し
受け入れるまで「障害需要のプロセス」をたどると言われています。
彼もまたそんな流れをたどります。
個人的にぐっときたのは友人ツタヤとのレンタルビデオ屋でのシーン。
映画に携わる著者ならではの映画の名セリフあふれるもので
しかしツタヤの悲しみがあふれる名シーンだと思います。
この本の面白いところは、解説で中森明夫が書いているように
自分の思い出になぜか直結してしまうところ。
中森氏が母親との思い出を書かれたように
私も父ががんと告知された電話をうけた日を思い出しました。
自分がこうして今いきている事は、じぶんひとりのことではない。
誰かが育ててくれて、そばにいてくれたからこそ今があります。
友人だったり親だったり
今まで自分にかかわってくれた人に感謝したくなる一冊です。
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