戦艦武蔵
吉村 昭 (著)
登録情報
文庫: 316ページ
出版社: 新潮社; 改版 (2009/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4101117012
ISBN-13: 978-4101117010
発売日: 2009/11
商品パッケージの寸法: 15 x 11 x 1 cm
内容(「BOOK」データベースより)
日本帝国海軍の夢と野望を賭けた不沈の戦艦「武蔵」
―厖大な人命と物資をただ浪費するために、
人間が狂気的なエネルギーを注いだ戦争の本質とは何か?
非論理的“愚行”に驀進した“人間”の内部にひそむ奇怪さとはどういうものか?
本書は戦争の神話的象徴である「武蔵」の極秘の建造から壮絶な終焉までを克明に綴り、
壮大な劇の全貌を明らかにした記録文学の大作である。
(amazonより
フィリピン・シブヤン海の海底に戦艦「武蔵」が発見されたと今年3月にニュースで見て
じゃあ記念に関連本でもと購入しました。
そもそも武蔵=宮本?だったのが
武蔵=戦艦になったのは某ブラウザゲームの影響というひとも多いでしょう。
戦時中どのような環境下で、また造船会社である三菱重工業がどのように国と契約をしたのか
当時世界類をみない巨大戦艦をつくるにあたり、携わった人がどんどん膨大になるなかで
どのように情報漏えいを防いだのか詳しく書かれている。
ドッグの拡張や、対岸にあったアメリカ・イギリス領事館からの情報漏えいを防ぐために
遮蔽用倉庫を建造。
長崎市民に対する監視も厳しかったようです。
人々の葛藤が目の前で起きているような生々しい文章は著者ならではのものといえよう。
とにかく巨大な、いままでつくった事がないものを試行錯誤でつくってゆく。
粘り強さと執念ともいえるそれに艤装が搭載されて海へ。
艤装搭載前の武蔵が海へ出るシーンは前半のクライマックスシーンで、思わずめくる指に力が入りました。
海へ出てからのことは歴史に詳しい方ならご存知でしょう。
戦艦武蔵は1944年10月24日に沈没。
その後の生存者についても書かれています。
戦局悪化の口封じに日本に帰すことはせず、結果420名中300人が戦死となっています。
戦後70年の今年にこの本を読めてよかったです。
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