謎の独立国家ソマリランド
高野 秀行 (著)
登録情報
単行本: 520ページ
出版社: 本の雑誌社 (2013/2/19)
言語: 日本語
ISBN-10: 4860112385
ISBN-13: 978-4860112387
発売日: 2013/2/19
商品パッケージの寸法: 3.5 x 13.8 x 19.5 cm
内容紹介
第35回(2013年)講談社ノンフィクション賞受賞
第3回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞
BOOK OF THE YEAR2013 今年最高の本 第1位(dacapo)
本屋さん大賞ノンフィクション部門 第1位(週刊文春)
西欧民主主義敗れたり! !
著者渾身の歴史的<刮目>大作
終わりなき内戦が続き、無数の武装勢力や海賊が跋扈する「崩壊国家」ソマリア。
その中に、独自に武装解除し十数年も平和に暮らしている独立国があるという。
果たしてそんな国が存在しえるのか?
事実を確かめるため、
著者は誰も試みたことのない方法で世界一危険なエリアに飛び込んだ──。
世界をゆるがす、衝撃のルポルタージュ、ここに登場!
(Amazonより
分厚い本だった。
そしてなんだかとてつもなくすごいものをよんでしまった・・・!と思い
とりあえず家人に薦めた。
こんなすごい目からウロコの本は薦めるしかない。
ソマリア、というと中東で年中内戦を行ってるイメージ。
で、独立国家ソマリランド?なんだそりゃ?
ウィキペディアみてもよくわからない。
よくもまあこんなよくもわからない、しかも内戦してる場所へ!行っちゃうかなあ
ソマリも、ソマリランドも、プントランドも、ソマリアも
いちどは一緒だったものの
いまはすべてが違う国といっていいと思う。
ほぼ同じ言葉を話してるのに、こんなにも何もかも違うのか!
共通点は「自分の一族を大事にしてること」
ものすごく感想が書きにくいです。
なぜならば少し私たち日本人には理解しにくい思考でもあるから。
たとえば、お金。
すべてのことがらにお金が重要。
もし結婚するときラクダ20頭必要だとする。
この時日本の結納の場合、新郎新婦間もしくは
両家のこととなる。
しかしここでは「家」ではなく「一族」同氏のこととなる。
このラクダ20頭は「結婚する「家」が用意」ではなく
一族みんなでの用意となる。
(みんなで少しずつ出し合ってかうことになります)
その他にも殺人を犯してしまった場合も
個人や家、法廷ではなく、一族の長老同士の話し合いで決まる。
すべてが、一族で執り行われるのだ。
携帯電話がほしいなら、一族で会社をつくってしまえ!
などいろいろぶっ飛びすぎている。
私たちの社会だと
国→都道府県→市町村→個人という流れだが
この国の場合
個人→市町村→都道府県→国、となる。
なんとなく思ったのは
どんなに自称世界の警察が動いても
(どことはいいませんけどもー)
こういう文化だということを知って受け入れない限り
ホント、余計なお世話だわ
むしろあんたがたがテロリストだわ。
実際ソマリランドは半ば強引に独立国家をしているが
みんな生き生きとくらしてる。
世界が平和になるにはその地域、国の文化風習を大事にすること
当たり前のことが無視されてるからこそ
戦争がおきてるのかも
そう思った。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |