夜は一緒に散歩しよ
黒 史郎
登録情報
•文庫: 332ページ
•出版社: メディアファクトリー (2009/8/21)
•言語: 日本語
•ISBN-10: 4840128898
•ISBN-13: 978-4840128896
•発売日: 2009/8/21
•商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
内容(「BOOK」データベースより)
作家の横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と一緒に暮らしていた。
妻の死後、千秋は奇妙な絵を描くようになる。
人ではない異形のものを。
そして、ある日をきっかけに「青い顔の女」ばかりを描くようになった。
千秋はその絵を「ママ」と呼び、絵を描くことに執着するようになる。
もうひとつの執着。
それは夜の散歩だった。
第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作品。
(Amazonより
机に出しっぱなしにしていたら
家人に「散歩いくの?」と声をかけられました。
読後だったので丁重にお断りました。
そんな本書
古い本なので書評はいろいろあるのだろうなとは思いますが
私なりにちょっとだけ。
妻が急死して、娘と二人暮らしになって
その幼い娘が化け物としかおもえない絵を描くようになりました。
それに対して
「妻も画家だったからその血だな」とはこれいかに。
男女差、思考の差はあるとしてもあんまりじゃないんかなあと。
女性と違って男性は忘れたり割り切るのが上手ではないのはわかりますが
この卓郎、どうしたいのか
仕事に逃げてるだけじゃん…
後に妻になる美樹が鳩事件に巻き込まれますが
どう見てもこれもうかかわらないフラグが…と思いきや結婚しちゃったしー!
と読み終わってからしばらくして突っこみ万歳だったなと気づく始末。
ただ後半への流れは上手かなと。
感情移入しにくいなあと思いつつも加速する、ひきこまれる感じはすごいなと思います。
後半マサミが指輪はないとうそをついてしまうシーン。
ある意味あれが引き返せる最後のシーンで
でもマサミはさみしかったんだろうなと
ミサコがうらやましい自分はだれからも愛されない
あのどうしても指輪のシーン数行はぐっときました。
結局卓郎も千秋もマサミとミサコの呪いのなかにいるままのようですが。
卓郎がもっとしっかりすればよかっただけじゃねーか!
もっと娘大事にしてにげてんじゃねー!
と言いたかったです。
面白かったんだけど、なんかいまの子育てってこんな感じなのかな
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