やりたいことがある人は未来食堂に来てください
「始める」「続ける」「伝える」の最適解を導く方法
小林せかい（著）

まずこの未来食堂とはなんだろう？ですね。
未来食堂とはカウンター席１２のちいさな定食屋さんです。
小林せかいさんという女性が一人でやっております。
メニューは日替わり定食のみ。
そのほかに夜は「あつらえ」というシステムがあり
冷蔵庫にあるものから二点ほど選んでもらって希望の調理でつくってもらいます。
「まかない」という仕組みがあって一度お店にきた方なら
５０分お手伝いしてくれれば一食無料です。
他にもいろいろありますが、とにかく独特のしくみがある食堂です。
私はWBS（ワールドビジネスサテライト）で知りました。

読んでの第一感想は「とにかく徹底的にやる人」
徹底的にやるのですこの著者は。
前職がプログラマーだったそうですが、経験スキルが足りないということでとにかく勉強。
受験勉強も、お店を開く際の勉強も、食の修業もとにかく徹底的。
仕事で身銭を切って学ぶのはある程度は当たり前と思っているのですが
著者の場合その通常の当たり前からかなりかけ離れてます。

提供したい定食の価格の5倍の金額のごはんやさんに通ってその味を知る。
８００円のランチをだしたいなら同じ価格のものを知っても意味はない。
その五倍上の商品が当たり前。
４８００円のランチをある程度おなかを満たした状態で食べ歩き勉強されています。
（空腹ですと適正に味の判断ができない可能性から少し満たした状態でいく徹底っぷりです）
同じクオリティのものを見続けると人はずるいのでどんどん低下しがちですが
上を見続けているのでそれが当たり前になってゆく。

と同時に効率を考え続ける。
食器が割れるなら割れにくいものに変えればいい。
危険なら別な場所に即移動。
普段私たちがあとまわしにしがちな些細なことでも率先して無駄を省く。
いっけん無駄なように見えても、危険じゃないだろうか？
取りにくくないか？お客様に邪魔じゃないだろうか？
とにかく考えるという姿勢。

そもそもまだお店をオープンする目途がまったく立っていない時期から
ブログでお店について書き始めてるというのもすごい。
そんなに頻繁には更新されてはいらっしゃらなかったそうですが
書くことによってイメージをはっきりさせる、ファンをつくるといった
ぶれない心構えのようなものまで作っていかれたのだと思います。
なんとなく超人じみたことも書かれていて
「むりむりむり！」と感じたことも多いですが
考えてみると、自分の夢をはっきり言えたのはいつだっけ？
有言実行してることってあるっけ？
こうなりたいな！という自分のイメージさえ満足におもいえがけてないなあと。
きっとそれは私だけではなくそういった方が多いと思います。
なりたい自分をイメージすること。
それに向かって努力してみること。
ハードルは高いですが、恥ずかしいし失敗したらいやだけれども、目標を夢を
はなしてみる。
そういったことで変われるのだと痛感しました。
夢を実現するだけでなく、売り上げをホームページにて公表したり
その日の売り上げを半分募金しますデーを作ったり
夢が叶ったその先も続いてることがなによりすてきだなと思います。





登録情報

単行本: 256ページ
出版社: 祥伝社 (2017/4/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4396615981
ISBN-13: 978-4396615987
発売日： 2017/4/1
梱包サイズ:  18.8 x 13 x 2 cm

 
内容紹介

テレビ東京系「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」「WBS」出演!
「日経WOMAN」ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017 受賞
 今話題の未来食堂の、最新刊!

「久々に「まとも」なビジネス書に出会いました」
――出口治明氏(ライフネット生命保険会長)
巻末に特別対談収録

 東京にあるカウンター12席の小さな食堂。
なぜ、この食堂を手伝うと夢がかなうのか?
超合理的経営システムで注目! 元エンジニア店主が初めて明かす、
 「壁」を乗り越える行動と考え方
（Amazonより