パリに恋して 生誕100年 ロベール・ドアノー展

会場：札幌芸術の森美術館

会期：2013年6月1日（土）～7月7日（日）

会期中無休

開館時間：午前9時45分～午後5時30分（入館は午後5時00分まで）

観覧料：一般・大学生1000円（800円）、高校生・中学生700円（500円）、小学生300円（200円）

※（　）内は20名以上の団体料金、

パリ周辺を舞台に数多くの傑作を生み出した20世紀を代表する写真家ロベール・ドアノー（Robert Doisneau, 1912-1994）の回顧展。ドアノーの作品を保管、管理するアトリエ・ロベール・ドアノーの全面協力のもと、約40万点にも及ぶネガから精選された作品約200点を展示します。パリを舞台とした代表作にとどまらず、20代の初期作品や芸術家のポートレート、あるいはファッション写真、さらに初公開となるカラー作品などを通して、その全貌を紹介します。

【主　催】　札幌芸術の森美術館（札幌市芸術文化財団）、ＳＴＶ札幌テレビ放送

【後　援】　フランス大使館、北海道、札幌市、札幌市教育委員会、ＳＴＶラジオ

【協　賛】　キヤノンマーケティングジャパン株式会社

【協　力】　アトリエ・ロベール・ドアノー、株式会社ＤＮＰアートコミュニケーションズ、エールフランス航空、札幌日仏協会/アリアンス・フランセーズ札幌

【企画協力】クレヴィス

（札幌芸術の森美術館公式ホームページより）

 

 

ライヴ行けないのでだったらせめて美術館に行きたい・・・と言っていたら

家人に誘われて最終日に行ってきました。

テレビで「本日最終日！」とCMしていたので

内心きっと混んでるだろうなあやだなあ・・・と思っていたら

あら、空いてたという。

時間も遅かったせいだと思いますが、ちょっとびっくり。

 

ロベール・ドアノーの名前を知らなくても

パリの雑踏でキスをしてる恋人の写真を見たら「ああ！」という人も多いと思います。

子供の頃実家にこの写真のジグソーパズルがあって姉が好きだったなあ・・・

（ちょう有名なのは「パリ庁舎前のキス」です）

 

実は写真家の展覧会ははじめて。

なんというか。

入ってすぐの空間の使い方がよかったなあ。

右手に略歴

正面に氏の名前が流れるようなフォントでうすきみどりで

左側の壁に一枚の小さな写真。

真っ白な壁。

入口でここからの世界観をちゃんと表してるというか。

うん。

（ただ入口わきにカフェがあるのでそれがなあ・・・

なんか一瞬興ざめといいますか。

しょうがないのは判るんですけどねえ）

 

各ポイントごとにわけられた展示で氏の人生をなぞるようにすすみます。

意外だったのはキス写真がすくないこと。

イメージの釣り人といわれた氏は

キス写真は演出だった時もありしかし

それはやさしさがみいだせる世界の表現のひとつだということ。

身近な人々の、普通の人の普通の生活ばかりで

それがくすりと笑えるものだったり。

ポートレイトひとつにしても、その人の内面があらわれるまで

とことん待ってシャッターをきる。

写真なんかシャッターきってなんぼじゃないんだなあと。

うつす側とうつされる側との対話でもあるような気がしました。

 

気にいったのは

バヌーの昼食

音楽好きの肉屋

ラぺ岸

 

黒歴史になっているモード写真、

初公開のカラー写真

最後のブースにあった緒方拳とのドキュメント映像。

ひとが生きてシャッターを押していただけなのに

めまぐるしく変わっていく風景と技術の中で

ひとの気持ちとか大事なものは案外かわらないものだなと感じました。